施術のご案内
当院の施術者は全員、国家資格(あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師)等に合格し、厚生労働大臣の承認を受けておりますので、安心して施術をお受けいただけます。
当院は、マッサージ・鍼(はり)・灸(きゅう)を中心に、スーパーライザー・トルマリンなどの器具を積極的に取り入れた施術を行っています。
これら施術は、様々な物理的な刺激を与え、血液やリンパの流れを良くし、新陳代謝を促進すると考えられており、
人間に本来備わっている治す力(自然治癒)に働きかけ、疾病の予防や症状緩和が期待されています。
当院では、肩こり・腰痛・膝関節痛など局所的な痛みの緩和を目的とした施術や、全身的なコリや疲れを緩和する施術で健康の保持に努めるなど、
一人ひとりの目的に合うように話し合いをしながら施術計画を立てています。
以下に記載しました予防医学や鍼灸についての詳細をぜひご覧ください。
- 予防医学について
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-予防医学の分類-
( ※ハーバード大学 Leavell教授らによる )
《 予防医学の3段階 》
- 第一次予防 健康の維持・健康増進
- 第二次予防 早期発見・早期的措置
- 第三次予防 リハビリテーション・社会復帰
〈 施術の様子 〉
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上記、予防医学の3段階に基づきますと、マッサージや鍼・灸等は「第一次予防…健康の維持」および「第三次予防…リハビリテーション(慢性疾患緩和)」に該当します。
私達、鍼・灸・マッサージ師がそれぞれ自覚を持ち、また日々向上していくためにも予防医学を担う一員と認識して行動したいと思います。
おりづるでは、この予防医学に着目し、今後の鍼灸施術に結びつける様々な治療院スタイルを画策し努力しております。
- 鍼とお灸について
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鍼灸の起源は、中国説やインド説など諸説あり、BC数百年とも千数百年ともいわれるぐらい昔から行われています。実際に古代中国医学が体系づけられたのは、BC320~AC8年頃といわれています。この頃に鍼灸医学の原点である(黄帝内経)が出来たようです。
日本には、平安時代に伝来し、江戸時代の初期に、盲人の杉山和一氏により管鍼術が考案され、現在一般的に行なわれている鍼管を用いた鍼が始まりました。
現在使用されている鍼(はり)には、刺す鍼と刺さない鍼があります。一般的に鍼施術は、ごく細い鍼を刺していきます。材質はステンレスが多く、金や銀といったもので作られた鍼もあります。鍼の刺し方にはいろいろな方法があり、痛みを感じない刺し方には技術の鍛錬が必要です。ほかに皮内鍼という、小さい鍼を刺してテープでとめておく鍼もあります。刺さない鍼には、鍉鍼(ていしん)という皮膚や筋肉を圧迫するものがあります。また小児鍼という、小さい子供やごく過敏な人にするための、皮膚を軽く刺激する鍼もあります。
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お灸には、大きく分けて有痕灸(ゆうこんきゅう)と無痕灸(むこんきゅう)があります。
有痕灸には、透熱灸(とうねつきゅう)といってお米の半分ぐらいの大きさや、それより小さい艾(もぐさ)を壮数(そうすう)施灸する方法があります。他に魚の目などを取るための焦灼灸(しょうしゃくきゅう)や打膿灸(だのうきゅう)があります。
無痕灸には、温灸器を使うものや、みそや塩、にんにくといったものを置いてその上で艾に火をつける方法があります。
艾はヨモギを乾燥させたもので、その香りには心が癒されます。
鍼灸は、身体の特定部位を刺激し効果的な生体反応を起こすことで、身体の変調を矯正していき、身体的にも精神的にも調和され、疾病緩和や予防の効果が期待できます。
- 鍼灸の適応性
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〈 WHO(世界保健機構)で鍼灸療法の有効性を認められた疾患 〉
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- 脳卒中後遺症
- 偏頭痛
- 頭痛
- 顔面神経麻痺
- 各種神経痛
- 末梢神経疾患
- 胃炎・腸 炎
- 胃下垂・胃酸過多
- 食道噴門痙攣
- 横隔膜痙攣
- 十二指腸潰瘍
- 便秘
- 下痢
- 麻痺性イレウス
- 腰痛
- 頚腕症候群
- 肩関節周囲炎
- 五十肩
- テニス 肘 各関節炎
- 慢性関節リウマチ
- 頚椎捻挫後遺症
- 感冒
- 気管支炎
- 気管支喘息
- 夜尿症
- 小児喘息
- 急性結膜炎
- 中心性網膜炎
- 近視
- 白内障
- メニエール氏病
- 鼻炎
- 副鼻腔炎
- 扁桃炎
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下記疾患は健康保険が適用できます。 詳細についてはお問い合わせください。
《鍼灸の健康保険適用が認められている疾患》
※各種神経痛
- 腰痛
- 頚腕症候群
- 五十肩
- 慢性関節リウマチ
- 頚椎捻挫後遺症
- 鍼施術の作用
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全身の組織の器官の機能異常を調整し、本来の生理的な状態に回復させる作用であり、疾病状態等と施術目的により次の作用に分けられます。
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【 調整作用 】
〈 鎮静作用・興奮作用 〉
組織・器官に適量の鍼刺激を与えて、その機能を調整する作用。
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鎮静作用
疼痛や痙攣のように、異常に機能が亢進している疾患に対して鎮静法により、鎮静させる作用。
神経痛・痙攣・月経痛・下痢・書痙・神経性心悸亢進症などに用いる。
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興奮作用
異常に機能の低下している疾患に対して興奮法により、回復させる作用。
知覚神経の鈍麻・運動神経麻痺・弛緩性便秘などに用いる。
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【 誘導作用 】
〈 患部誘導作用・健部誘導作用 〉
患部に直接刺鍼するか、またはこれより遠隔部位に刺鍼して、その部の血管に影響を及ぼし充血を起こし、患部の血液量を調整する。
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患部誘導作用
局所の血行障害に対し、直接その患部に刺緘して、血液を他の健康部から誘導する作用。
局所性貧血・筋の萎縮の麻痺、その他、五十肩・肩こりなど多くの疾患に用いる。
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健部誘導作用
局所の充血または炎症などの際に、局所的に血液量の過剰な疾病に対し、多少隔たった部に刺鍼し、その部に血液を誘導し、患部の血液量を調整する作用。
脳充血に対し、後頚部または肩背部に刺鍼して、その症状を緩解し、あるいは腹腔内臓器のカタル性炎症時に腰仙骨部または下肢に刺鍼して緩解を促す。
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【 転調作用 】
自律神経失調症やアレルギー体質を改善へと導き、体質を強壮にする作用。
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【 消炎作用 】
刺鍼により白血球は増加し刺鍼部に集合する。また鍼施術でリンパの流れを改善させる目的のリンパ疎通法を行い、病的滲出物などの吸収を促進させることによって、炎症緩和に作用。
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【 反射作用 】
患部から離れたところに刺鍼して、患部の機能改善を図る作用。(体性-内臓反射など)
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【 防衛作用 】
細網内皮系統の機能を高めて、白血球・血小板など増多させ、各種免疫物質の増生をまねき、各種疾患の治癒機転を促進し、防衛力を高める作用。
- 灸施術の作用
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灸施術の作用は、鍼施術の作用とほぼ同じですが、それに加えて次の作用があると考えられています。
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【 増血作用 】
灸施術は、血液像に与える影響が大きく、白血球数の増多、機能亢進する。また、長期間の施灸により赤血球数・血色素量が増加し、貧血や慢性病に効果的に作用。
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【 止血作用 】
血液凝固時間が短縮。
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【 強心作用 】
心臓・血管などの収縮力増強などの作用。